自宅に保管してあるHDDのデータをUbuntuを使って完全消去しました。HDDは今時のものではなくIDE接続タイプのHITACHI Deskstar 80GB。ご存知の通り、Windowsでフォーマットしても、専用ソフトがあれば簡単にデータが復元できてしまいます。HDDは本当に使うに易く捨てるに難しです(^_^;

今回は今年に入ってインストールしたUbuntu 15を使って、復元は餅屋でも難しいって状態を目指します。

# fdisk -l

Disk /dev/sdb: 76.7 GiB, 82348277760 bytes, 160836480 sectors

fdiskの結果で得られた「/dev/sdb」がIDE-USB変換ケーブルで接続したHDDです。まずはお決まりのddコマンドを使ってHDD全体をzero埋めします。

# dd if=/def/zero of=/dev/sdb

待つこと約2時間40分(^_^;

dd: `/dev/sdb’ に書き込み中です: デバイスに空き領域がありません
160836481+0 レコード入力
160836480+0 レコード出力
82348277760 バイト (82 GB) コピーされました、 9745.63 秒、 8.4 MB/秒

やっと終わりました。まあこれだけでも復元は困難でしょうが、更にshredコマンドを1回だけ実行します。

# date ; shred -n 1 -v /dev/sdb ; date

2016年 1月 4日 月曜日 21:01:57 JST
shred: /dev/sdb: 経過 1/1 (random)…
shred: /dev/sdb: 経過 1/1 (random)…155MiB/77GiB 0%
shred: /dev/sdb: 経過 1/1 (random)…331MiB/77GiB 0%
shred: /dev/sdb: 経過 1/1 (random)…508MiB/77GiB 0%
shred: /dev/sdb: 経過 1/1 (random)…685MiB/77GiB 0%
shred: /dev/sdb: 経過 1/1 (random)…861MiB/77GiB 1%
（中割愛）
shred: /dev/sdb: 経過 1/1 (random)…72GiB/77GiB 93%
shred: /dev/sdb: 経過 1/1 (random)…73GiB/77GiB 95%
shred: /dev/sdb: 経過 1/1 (random)…74GiB/77GiB 96%
shred: /dev/sdb: 経過 1/1 (random)…75GiB/77GiB 97%
shred: /dev/sdb: 経過 1/1 (random)…76GiB/77GiB 99%
shred: /dev/sdb: 経過 1/1 (random)…77GiB/77GiB 100%
2016年 1月 4日 月曜日 21:39:26 JST

shredの前後にdateを付けて開始と終了の時間が分かるようにしました。なんとddの1/5の時間で終わりました。この状態からデータを復元するとなると相当なコストが掛かる筈です(^_^;dd、shred合わせて3時間半も掛かりましたが、処分目的で見られて困るようなデータなら素直に物理破壊しときましょ（笑）

もしHDDを売却する若しくはHDD付きでPCを売却するならこれくらいの事はやっておきたいですね(^_^)

＜追記 2016/01/08＞

現在、某有名復元ソフト（有償版）を使ってdd、shredの効果を検証中です。検証結果はこの記事に追記します。

＜追記 2016/01/09＞

IDE-HDD(HITACHI)・・・dd(1回)後、shred(1回)
IDE-HDD(Seagate)・・・shred(1回)

復元ソフトにて検索後に表示されたファイルはどちらも同じ感じでした。shred後の結果が同じという事かな？いずれにしても認識できたファイルは謎のファイルばかりで、その中でJPEGやMP3など普通に開けそうなファイルを抽出してみましたがファイルを開くことはできませんでした。

◆環境
Shuttle SZ68R5
Ubuntu 15.10 Desktop
R-DriverIII USB 2.0 TO SATA IDE CABLE